お役立ちミニ情報

 

医療安全管理に関するお役立ちミニ情報を不定期で公開しております。ぜひ日々の業務にお役立ちいただければ幸いです。

 

 

 

医療安全管理者 お役立ちミニ情報⑬

日本臨床看護マネジメント学会

患者安全マネジメント委員会

(担当委員 佐々木 久美子)

2024年3月25日 

 

 

-令和6年度 医療安全管理者養成研修 受講生募集始まる-

 

 

令和6年度の各団体主催の医療安全管理者養成研修の受講者募集が始まっています。

当学会では、そのうちのいくつかをご紹介していきます。

 

いずれも、平成193月(令和23月改定)に厚生労働省医療安全対策会議より公表された「医療案安全管理者の業務指針および医療案安全管理者の養成のための研修プログラム作成指針」に則した内容であり、診療報酬における「医療安全対策加算」の要件を満たしていることが記載されています。

 

受講方法、対象者、プログラム内容にはそれぞれの主催団体の特徴が読み取れます。受講料の設定も多様です。

 

オンライン・リモートと参加型を組み合わせたもの

オンデマンドと集合研修を組み合わせたもの

受講要件を絞らず医療安全を学びたい人を広く募集しているもの

施設の上司の推薦を必要としているもの

研修組み立て次第で早い時期に修了が可能なもの

更新制度を設けているもの

学会認定としているもの

 

などがあります。

 

学会認定とし更新制度を設けているのは「医療安全管理者の継続学習」までを研修の後に組み込んでいるものです。

※「医療安全対策加算」要件には「適切な研修を修了した医療有資格者が・・・」となっており、研修の「修了証」が必要です。

 

募集が始まっている、または予定のある研修の主催団体名とURLを記載しています。

詳細はそこからご覧いただき、自施設の特徴、自分の受講環境や制約要件、自身の役割などを考慮しながら、適切な研修の選択ができる一助になればと思います。

スキルアップに活用できるチャンスにもなります。他職種にもおすすめください。

 

 

 

 

医療安全管理者 お役立ちミニ情報⑫

 

日本臨床看護マネジメント学会

患者安全マネジメント委員会

(担当委員 今泉 和子)

2024111

 

 

【医療安全管理者養成研修の計画的な受講】 

 

医療安全管理者養成研修は組織的な安全管理体制を確立するために必要な基本的知識・方法について学習し、自施設における医療安全管理者として活動できる人を育成することを目的に開催されています。

 

平成193月(令和23月改定)には必要な内容が「医療安全管理者の業務指針および医療安全管理者の養成のための研修プログラム作成指針」として公表されています。

 

医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士等の医療有資格者が受講することで、専従・専任の医療安全管理者として活躍することができ、医療安全管理対策加算算定の要件を満たすことができます。

 

加算要件のためだけではなくこの研修の修了者が病院に複数存在すると、医療安全管理者のサポート体制や相互理解が進み、安全な組織づくりが進むと考えられます。

また、この資格の有効期限はありませんが、資格取得者は自主的に学習を続けることが必要とされているため、再学習の機会としても活用できると思います。

医療安全対策加算の算定要件と施設基準(2022 一部引用)

  施設基準
 医療安全対策加算1
入院初日に限り85
  •  医療安全対策に係る研修を受けた専従の薬剤師、       看護師等が医療安全管理者として配置されていること
  •  当該保険医療機関内に医療安全管理部門を設置し、     組織的に医療安全対策を実施する体制が整備されていること
  •  当該保険医療機関内に患者相談窓口を設置していること

医療安全対策加算2

入院初日に限り30
  •  医療安全対策に係る研修を受けた専任の薬剤師、       看護師等が医療安全管理者として配置されていること
  • 当該保険医療機関内に医療安全管理部門を設置し、     組織的に医療安全対策を実施する体制が整備されていること、 若しくは当該保険医療機関内に患者相談窓口を設置していること

※入院期間が通算される再入院の初日は算定できません

 

 

皆さんのところでは、この研修への参加を計画的に行っていますか。

多職種協働やタスクシフト・シェアなど求められる時代になっており、医師・看護師だけでなく多職種の受講を検討してみてはいかがでしょうか?

 

医療安全管理者養成研修は、病院団体、職能団体、学会などが主催しが開催されています。

開催方法も多様となっており、対面・集合研修のほか、オンデマンド講義やeラーニング、オンライン演習などがあります。

対面・集合型、オンデマンドそれぞれに良さや欠点がありますので、職場の状況に応じた受講方法を選択できます。

 

受講決定するまでの準備などもあります、年間計画として検討をお勧めします。

受講修了後の医療安全の活動の場の設定も重要になるため、あわせてご検討ください。

 

 募集要項が公開されましたら、このホームページでも紹介していく予定ですので、皆さんも情報収集してみてください。

 

 

 

医療安全管理者 お役立ちミニ情報

 

日本臨床看護マネジメント学会

患者安全マネジメント委員会

(担当委員 今泉 和子)

2023年12月12日

 

 

YouTubeはじめました。

 

患者安全マネジメント委員会では、より多くの医療安全管理者の皆さんにお役立ちミニ情報を活用していただけるように、

YouTubeで動画の配信をはじめました。

 

コメント欄で、ご意見・ご感想をお待ちしております!

 

日本臨床看護マネジメント学会

患者安全マネジメント委員会

YouTubeチャンネル

 

日本臨床看護マネジメント学会 - YouTube

 

現場の医療安全管理者への支援や

情報提供を行います!

 

 

第1弾動画です!↓ 

 

 

 

医療安全管理者 お役立ちミニ情報⑩

 

日本臨床看護マネジメント学会

患者安全マネジメント委員会

(担当委員 植山誠一)

2023年10月26日

 

 

- 施設内医療安全ニュース 発行のススメ -

 

施設内で医療安全ニュースを発行することは、以下の観点から自施設の医療の質を向上させ、患者と職員の安全を守るために重要です。

 

日本医療機能評価機構の評価項目

「1.3.2 安全確保に向けた情報収集と検討を行っている」において、

情報収集について

『厚生労働省、日本医療機能評価機構、各団体、各学会などの提言や

 勧告、医薬品や医療機器の製造販売業者からの安全性情報なども

 タイムリーに取り上げて職員に浸透することが望ましい』

と述べられています。

 

1.情報共有

自施設におけるインシデント・アクシデントの発生と再発防止策を、

施設内の全職員が部署の垣根を越えて把握し共有することで、

施設内で統一した対応が可能となります。

 

2.情報提供

自施設の職員に最新の医療安全の情報や、安全に関する知識を提供することができます。

自施設に新しく導入された医療機器や医薬品の情報を提供することは

もちろん、日本医療機能評価機構の「医療安全情報」や

日本医療安全調査機構の「医療事故の再発防止に向けた提言」から、

自施設に必要な情報を抽出し、情報提供することも効果的です。

 

3.医療安全教育

再発防止対策の共有や新たな知識の提供は、医療安全教育の視点からも重要です。

自部署で今後起こりうる医療事故について共有学習が可能となります。

また、同様の事故発生を未然に防ぐために必要な行動を考察する機会になります。

 

4.医療安全に取り組む組織風土の醸成

医療安全に関する情報を発信し続け、職員の安全に対する認識を深めることは、病院全体で医療安全に取り組む組織風土の醸成を促進します。

 

 

医療安全ニュースは、医療安全管理者が日々感じている施設内の

リスクマネージメントに対する思いを全職員に伝える機会です。

自施設の現状に合わせた掲載内容の選択が重要となります。

 

患者安全マネジメント委員会では、

日本臨床看護マネジメント学会ホームページ(当HP)の「様式集」に、医療安全ニュースのフォーマットを掲載しました。

「院内広報を発行したいが、レイアウトに費やす時間がない・・・」

「情報を伝えるフォーマットが欲しい!」

という方は、是非ともご参考にしていただき、活用してください。

 

【様式集 院内広報フォーマットはこちらから】

 

【フォーマット例】

他にも種類があります!

上記「様式集」のリンクから

無料でご使用いただけます。

【院内広報作成例】フォーマットを使用して作成した例です

 

 

 

医療安全管理者 お役立ちミニ情報⑨

 

日本臨床看護マネジメント学会

患者安全マネジメント委員会

(担当委員 佐々木久美子)

2023年10月11日

 

 

令和5年度『医療安全推進週間』

11月19日(日)~ 11月25日(土)

ーわかるまで聞こう話そう伝えようー

 

 

厚生労働省では、ポスターの作成・配布や

広報誌・SNS等による広報を通じて同週間の周知を行っています。

 

 

【目的とはじまり】

厚生労働省では、「患者の安全を守る」ことを中心とした総合的な

医療安全対策を推進するため、2001年から各関係者の共同行動を

「患者の安全を守るための医療関係者の共同行動

         (ペイシェント・セーフティ・アクション)」と命名し、

様々な取り組みを推進しています。

 

その一環として、

医療機関や医療関係団体等における取り組みの推進を図り、また、

これらの取り組みについて国民の理解や認識を深めていただく

ことを目的として、

11月25日(いい医療に向かってGO)を含む1週間

「医療安全推進週間」と定めています。

 

 

【今年の取り組みとポスターの活用】

医療機関だけでなく、行政機関、医療関係団体も様々な取り組みを

しています。

テーマ「わかるまで聞こう話そう伝えよう」です。

皆さんのところではどんな計画がありますか?

 

厚労省のホームページから、医療機関等で活用できるポスターを

ダウンロードすることができます。

このポスターの中に、自施設の取り組みを記載すると、

オリジナルのポスターになります。

 

《例》

・A病院の例:A病院ではコミュニケーションエラー防止に

        取り組んでいます。SBARを活用しています。

 

・B病院の例:B病院では安全な環境作りに取り組んでいます。

        チームによる安全ラウンドを続けています。

 

 

★医療安全推進の活動の一つとして、このポスターとともに

 週間を活用した取り組みをすることをお勧めします。

 

 

厚生労働省ホームページ

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/iryouanzen2023_00002.html

 

ポスター

https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001146933.pdf

 

 

 

 

医療安全管理者 お役立ちミニ情報⑧

 

日本臨床看護マネジメント学会

患者安全マネジメント委員会

(担当委員 佐々木久美子)

2023年9月20日

 

 

- 地方厚生局主催 医療安全セミナーのおすすめ -

 

全国8か所の地方厚生局では、

毎年11月医療安全セミナーを開催しています

すでに数か所では募集が始まっています。

 

受講対象が全職種であること

募集人数が多いこと(500名、1,000名など)

Zoomやオンデマンドでの参加ができること

参加費が無料であること

 

などの特徴があります。

グループワークコースを設けているところもあります。

 

病院で医療安全推進の役割を担っているものの

 研修に参加しにくい方

新しい情報を取得したい方

 

の受講の機会です!是非おすすめしてください。

 

尚、診療報酬に係る医療安全対策加算に関する施設基準における

「医療安全対策に係る適切な研修」の一部に該当しないため

参加証の発行はしないと明記してあるところもあります。

ご確認ください。

 

 

【地方厚生局一覧】

https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shozaiannai/chihoukouseikyoku.html

 

 

 

 

 

 

医療安全管理者 お役立ちミニ情報⑦

 

日本臨床看護マネジメント学会

患者安全マネジメント委員会

(担当委員 佐々木久美子)

2023年8月29日

 

9月17日は「世界患者安全の日」です 

シンボルカラーはオレンジ! 

 

「世界患者安全の日」とは、「患者安全を促進すべく世界保健機関(WHO)加盟国による世界的な連携と行動に向けた活動をすること」を目的として、医療制度を利用するすべての人々のリスクを軽減するために2019年の第72回世界保健総会で制定されました。 

WHOは、患者安全文化醸成のための普及活動の一環として毎年スローガン等を作成しています。 

 

 2023年のテーマは 

「患者安全のために患者を参加させる(Engaging patients for patient safety)」 

(公益社団法人日本WHO協会)

 

 厚生労働省のホームページでは、これまでの経過や全国の医療機関や団体での取り組みの様子が写真、ポスターとともに多数紹介されています。 

 

これらを参考に、皆さんのところでも啓発や情報提供をしませんか。 

 

厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34090.html

 

 

 

 

 

医療安全管理者 お役立ちミニ情報⑥

 

日本臨床看護マネジメント学会

患者安全マネジメント委員会

(担当委員 今泉和子)

2023年8月25日

 

「しっかり伝える」とは-委員会での医療安全管理者の苦悩

 

医療安全管理委員会は、医療法施行規則第一条の十一に「病院の管理者が医療安全管理のための体制として確保しなければならない」の一つに定められており、医療にかかわる安全確保のための方策を講じたり、周知したりすることが求められる、重要なものです。

 

 

このような話し合いや、方策を実践してもらうために、委員や病院職員に「伝える」ことが必要な場面はたくさんあると思います。

そのような場面において「医療安全管理者の伝えたいことが、委員に適切に伝わっていない」という不安や、「何度も言ったのに伝わっていない」という不満を感じたことがありませんか?

 

「伝わらないと感じる理由」

  相手の職種や経歴は人それぞれ違います。

 「わかっているはずだろう」では伝わらないのです。


 

「しっかり伝える」とは「十分に説明すること」「必要なことを全て確認すること」です。

ここには背景の説明、全体像の説明、自分の意図の説明、理由の説明などがあるでしょう。

決して「いろいろとできるだけたくさん伝える」ではありません。

本当に必要なことを明確にし、整理し十分な準備が必要です。

 

準備にエネルギーをかけること、メッセージは何かを明確にすることが重要です!

 

図の出典:「看護マネジメントの最前線」P84・85を一部改変して使用

 

      高田誠 日本ヘルスケアテクノ株式会社 2022

 

医療法施行規則第一条の十一 医療法施行規則 (昭和二十三年厚生省令第五十号)

 

「伝える」コツをもっと知りたい方へ!

 書籍「看護マネジメントの最前線」P82からチェック!!

 

 

 

 

 

 

 

医療安全管理者 お役立ちミニ情報⑤

 

日本臨床看護マネジメント学会

患者安全マネジメント委員会

(担当委員 佐々木久美子)

2023年4月28日

 

-医療安全管理者養成研修 受講生募集始まる-

 

今年度の医療安全管理者養成研修の開催要項の公表と受講者募集が始まっています。

当学会では、そのうちのいくつかをご紹介していきます。

 

いずれも、平成19年3月(令和2年3月改定)に厚生労働省医療安全対策会議より公表された「医療案安全管理者の業務指針および医療案安全管理者の養成のための研修プログラム作成指針」に則した内容であり、診療報酬における「医療安全対策加算」の要件を満たしていることが記載されています。

しかし、受講方法、対象者、プログラム内容にはそれぞれの主催団体の特徴が読み取れます。

 

・オンデマンドやリモートを中心としたものと現地集合を主としたもの

・オンデマンド研修時間と集合研修時間の割合の違い

・医療安全管理者としての役割発揮に重点を置いているもの

・受講要件を絞らず医療安全を学びたい人を広く募集しているもの

・施設の上司の推薦を必要としているもの

・研修組み立て次第で早い時期に修了が可能なもの

・更新制度を設けているもの

などがあります。

※更新制度は「医療安全対策加算」の要件ではありません。求められている「医療安全管理者の継続学習」までを研修の一環として組み込んでいるものです。

 

募集が始まっている研修の主催団体名とURLを記載しています。詳細はそこからご覧いただき、自施設の特徴、自分の受講環境や制約要件、自身の役割などを考慮しながら、適切な研修の選択ができる一助になればと思います。スキルアップに活用できるチャンスにもなります、参考にしてみてください。

 

 

 

 

医療安全管理者 お役立ちミニ情報④

 

日本臨床看護マネジメント学会

患者安全マネジメント委員会

(担当委員 佐々木久美子)

2023年3月10日

 

【医療安全管理者養成研修の計画的な受講】

 病院団体、職能団体、学会などが主催した多様な医療安全管理者養成研修が開催されています。病院で医療安全管理対策加算算定の要件の一つに、医療安全管理者(専従・専任)が医療安全管理者養成研修修了者であることが求められています。

 この研修には、研修時間が規定以上であるか、演習も含む定められた内容のプログラムであるかなどの厳しい条件を備えており、全課程受講することで組織的な医療安全の実践のための知識や手法を系統的に学ぶことができます。

 

 加算要件のためだけではなくこの研修の修了者が病院に複数存在すると、医療安全管理者のサポート体制や相互理解が進み、安全な組織づくりが進むと考えられます。

 皆さんのところでは、この研修への参加を計画的に行っていますか。看護職以外の受講の状況はいかがですか。

 

 ここ数年は、新型コロナ感染症の影響で研修形態の変化が大きく、リモートやオンデマンドでの参加ができるものも多くなりました。集合型、オンデマンドそれぞれの良さや欠点もありますが、職場の状況に応じた選択ができるチャンスでもあります。

 受講決定までの準備などもあります、年間計画として検討をお勧めします。

 受講前の病院としての導入のオリエンテーション、修了後の医療安全の活動の場の設定も重要です。

 

 募集要項が公開されたものから、いくつかをこのページでも紹介していきます。皆さんも情報収集してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

医療安全管理者 お役立ちミニ情報③

                                              

日本臨床看護マネジメント学会

患者安全マネジメント委員会

(担当委員 植山誠一)

2023年1月17日

 

【医療用医薬品、医療機器等へのバーコード表示の義務化】

 2022年12月から医療用医薬品、医療機器等へのバーコード表示が義務化されました。これは2019年12月に公布された改正薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律(令和元年法律第63号)に基づくものです。

 

 医療安全管理においては以下のメリットが挙げられます。

 

① トレーサビリティの確保による、取り違えの防止、回収ロットの特定

 バーコード表示の義務化により、製品の取り違え防止やトレーサビリティ(追跡可能性)の確保、流通の効率化などが図られます。原料調達から製造、医療現場に届けられるまでの流通の管理ができるようになり、医薬品や医療機器等の取り違え防止や回収ロットの特定等により医療安全の向上が期待されます。

 

② 最新の添付文書等の情報提供

 2022年8月から実施されている添付文書の電子化(2年間の経過措置期間有り)により、製造販売業者が医薬品等に添付している用法、用量その他使用及び取り扱い上の注意を記載した文書が電子化されましたが、今回表示が義務化されたバーコード情報にアクセスすることで、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)のホームページ上で、頻繁に改訂される添付文書の内容を最新の状態で確認できるようになりました。

 

参照:PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)「添付文書の電子化について」

https://www.pmda.go.jp/safety/info-services/0003.html

 

 この他にも、膨大な紙資源の浪費の抑制や災害時の確実な情報提供などのメリットがあり、最新の情報を医療安全の向上に活用することが期待されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

医療安全管理者 お役立ちミニ情報②

                                              

日本臨床看護マネジメント学会

患者安全マネジメント委員会

(担当委員 佐々木久美子)

2022年10月14日

 

医療安全推進週間-わかるまで聞こう話そう伝えようー

【目的とはじまり】

 厚生労働省では、「患者の安全を守る」ことを中心とした総合的な医療安全対策を推進するため、2001年から各関係者の共同行動を「患者の安全を守るための医療関係者の共同行動(ペイシェント・セーフティ・アクション)」と命名し、様々な取り組みを推進しています。

 その一環として、医療機関や医療関係団体等における取り組みの推進を図り、また、これらの取り組みについて国民の理解や認識を深めていただくことを目的として、11月25日(いい医療に向かってGO)を含む1週間を「医療安全推進週間」と定めています。

 

【今年の取り組みとポスターの活用】

 今年は11月20日(日)~26日(土)です。医療機関だけでなく行政機関、医療関係団体も様々な取り組みをしています。

 今年のテーマは「わかるまで聞こう話そう伝えよう」です。皆さんのところではどんな計画がありますか。 

 厚労省のホームページから、医療機関等で活用できるポスターをダウンロードすることができます。このポスターの中に自施設の取り組みを記載するとオリジナルのポスターになります。

 医療安全推進の活動の一つとしてこのポスターとともに週間を活用した取り組みをすることをお勧めします。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/iryouanzen2022.html

 

 

 

 

 

 

 

 

医療安全管理者 お役立ちミニ情報①

    

日本臨床看護マネジメント学会

患者安全マネジメント委員会

(担当委員 佐々木久美子)

2022年7月15日

 

 全国で、猛暑の日々が続いていますが、会員の皆様にはお元気でご活躍のことと思います。

 日本臨床看護マネジメント学会では、この度「患者安全マネジメント委員会」を設置し、現場の医療安全管理者への支援や情報提供を行うこととしました。

 

 先日の委員会では「25条立入に向けた医療安全管理者の準備」が話題になりました。

 令和4年5月27日に出された厚生労働省医政局長通知「令和4年度の医療法第25条第1項の規定に基づく立入検査の実施について」には、留意事項が記載されています。特に医療安全では、Ⅰ―アー③にはチームの一員としての意識向上のための研修、Ⅰ―イには評価機構から提供される「医療安全情報」の活用状況、医療事故調査・支援センターから提供される「医療事故の再発防止に向けた提言の活用状況」について確認を行うとあります。

https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T220530G0060.pdf

 

 また、立入検査の実施報告書も出されています。東京都では「医療法第25条第1項に基づく定例立入検査の実施状況報告書」として公表されています。

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kanri/kensakekka.files/R2hokokusyo.pdf

 他の自治体からも検索することができます。立入検査を受けるときだけでなく、日常の医療安全推進に活用できる情報が満載です。